飼育方法
飼育をする前に
改良メダカや金魚を飼育するには、まず水槽の環境を整える必要があります。
環境の整備を怠ると、ストレスを感じすぐに死んでしまったり病気になったりする可能性もあるため、それぞれの生態に合わせた環境を用意します。
- 水槽もしくは睡蓮鉢
- 小さなものから大きなものまで、様々なサイズの水槽が販売されております。飼育したい魚のサイズや数に合わせて用意することをおすすめいたします。
- 底砂
- 底砂は水草の育成に必要になります。また、ろ過バクテリアの住処にもなるため、水質を維持し安定させる効果もあります。
- ろ過器
- 水槽内の水を循環させて、溜まったゴミや有害物質を除去し水質をきれいに保ちます。水槽の大きさや飼育する魚の種類に合わせて、ろ過装置の大きさやろ過タイプを選ぶことをおすすめいたします。
- エアポンプ
- 魚が窒息死しないように、水中に酸素を送り込みます。
呼吸のためだけではなく、酸素濃度を上げることで、硝化バクテリアの働きを活発化させたり、魚の成長を促進したりする効果もあります。
- 水草
- 水槽内のインテリアとしての役割もありますが、魚たちのおやつやおとなしい性格の魚たちの隠れ家になります。
また、日中は光合成により酸素供給をします。
- 水
- 必ずカルキを抜いた水を使用してください。カルキは殺菌作用がありますが、魚にとっては有害物質で体調を崩してしまう可能性があります。
- 水合わせ
- 新規で水槽を立ち上げる場合は、魚を購入する前に汲み置きした水を用意するかカルキ抜きした水を準備します。
可能であれば水槽一式セット後、水を入れた状態で3日~1週間程そのまま放置してください。飼育に適した安全な水になります。
- 水槽に移動
- いきなり購入時の袋から水槽に移すと魚は驚いてしまうため、まずはパッキングされた状態のまま水槽に浮かべます。40分~1時間後、袋の口をあけ水槽の水を半分ぐらい入れます。この時、水温が同じか確認してください。
その後、30分程魚の様子を見ながら待ち、異常が見られなければ魚を水槽に移します。この時袋の水は全て入れないでください。移動した後も魚を観察し、底の方で動かないなど様子がおかしい場合は、もう一度元の袋に戻して時間をかけて水にならします。
飼育開始
- 清掃・水換え
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水換えは基本的に1~2週間に一度のペースで行います。
水が濁って見える、異臭がすると感じたら水換えのサインです。水換えの際は、一度に大量の水を変えるのではなく、少なくとも3分の1は元の水を残します。
飼育器具の清掃も水替えのタイミングで一緒に行い、清掃には飼育している水を使用します。そうすることで、有用なバクテリアを全て洗い流すことを防ぎます。
- 水換えしたのに白く濁る場合
- 大量に水換えを行い、極端にバクテリアが少なくなっている可能性があります。
市販のバクテリア剤を使用してください。
また、底砂が舞い上がっている時に白く濁ることもあります。
この場合は時間を置けば、濁りはなくなります。
- 白点病
- 体表に白い点々が出る病気です。金魚に多く見られる病気で、ストレスや体力低下でかかりやすくなります。
この病気は他の魚にも伝染するので注意が必要です。
市販の魚病薬「メチレンブルー」を使用する、0.5%程度の塩水で様子を見るのが治療として有効です。
また、白点病の寄生虫は熱で死滅するため、ヒーターで28℃以上に加温するのも良いとされております。
- 水カビ病
- 白い綿状のものが体表に付く病気です。
メダカに多く見られる病気で、経年メダカや傷ついたメダカに発症しやすいです。
この病気は他の魚には伝染しにくいです。初期の場合は塩水浴、メチレンブルーで治癒します。
- 尾ぐされ病
- ヒレがささくれ、溶けてしまう病気です。
カラムナリスという細菌が原因で発症いたします。
カラムナリスは水質悪化や汚れの蓄積により増殖します。
市販の「ニューグリーンF」や「グリーンFリキッド」を投薬してください。
尾ぐされ病は最悪の場合、治癒困難で死んでしまう可能性がありますので、注意してください。